自然豊かな能勢町と町が抱える課題

0014大阪府の最北部にある能勢町は、府内では珍しい自然豊かな農村地域であり、大都市からも近い場所で農村体験が可能な場所です。(面積の80%が山林、14%が田畑、5%が宅地)豊かな自然資源を活用し周辺都市との交流を拡大し「住みたい町・能勢町」を将来像としています。
しかしながら、少子高齢化、若者層の流出といった、人口の減少が町にとって深刻な課題となっています。平成27年度をもって5つの小学校と2つの中学校が同じ敷地の1小学校1中学校に統廃合されることになりました。日本創成会議作成のデータによる「消滅可能性都市」でも全国ワースト24位になっています。

町の主要産業である農業と観光の現状

01181町の主要産業である農業の82%は兼業農家であり、後継ぎ問題が深刻です。農家の空き家、耕作放棄地も近年増えています。製造業事業所数及び従業者数、また卸売・小売業の事業所数及び従業者数も人口の減少に伴い年々その数を減らしており、出荷額、販売額も低下しています。
観光も重要な産業ですが、最大の観光地(年間11万人)であった府民牧場は平成24年に閉鎖されました。府立の青少年活動センターも平成23年に老朽化のため閉鎖となりました。他に野間の大ケヤキなどの名所もありますが、全体として観光客は減少する傾向にあります。

地産地消とツーリズムの可能性

2121厳しい現状の能勢町ですが、常に活気のあふれるスポットもあります。能勢物産センター(道の駅)です。全国の直販場の中でも売上高(面積単位)で最上位にランクしています。都市部との距離が近く、週末に気軽に行ける能勢で、農産物を買い求めるニーズは非常に高いのです。

そこで私たちは「地産地消」、地元での農産物の加工・流通・販売の「6次産業化」を介した交流ツーリズムを進めることで、農業所得を増やし、周辺都市との交流人口も増やすことができるのではないかと考えました。

銀寄委員会の発足、加工品の試作

12515具体的な動きとして平成26年7月に「能勢町付加価値創生協議会(銀寄委員会)」が発足しました。能勢町地域住民による農産加工品の各研究会が立ち上がり、その業務のために地域再生マネージャー((財)地域総合整備財団)を招聘しました。各研究会の加工品開発から「ハヤトウリジャム」「ラベンダー水」「酒まんじゅう」「みそピザ」などを試作しました。

4547平成27年には農水省の都市農村共生・対流総合対策交付金事業として当団体が採択されました。今後は町内の農家及び農業団体、また物産センター(岐尼地区)やけやきの里(東郷地区)と協力して、本格的に農産物加工品や食品を生産する体制を整えていきます。月に1回「能勢マルシェ」を開催し、近隣都市の方々に向けて、加工品等を販売していきます。同時に能勢町内の高齢者交通弱者も来ていただけるような工夫もしていきます。町内と町外の方がマルシェでゆったりコミュニケーションを深めてもらうことによって、将来の定住者にもつながると考えています。

さらには能勢町内の農家・商工業・飲食宿泊業者・寺社・自然保護団体などとも連携し、継続的に周辺都市から能勢町に観光客が訪れるような自然環境に負荷をかけない新しい形のツアーを催行します。ツアーの日程に農産加工体験を組み込み、その内容は各研究会で企画実施します。

興味のある方は、これから開催されるマルシェやモニターツアーに、ぜひ参加してください。能勢のすばらしい自然とその恵みを味わいながら、一緒に暮らしの中に「わくわく」を作っていきませんか。